急がばまわれ
遠回りが実は近道
サッカーで全国優勝を果たした野州高校をご存じでしょうか。
わずか九年で無名の高校を全国一にした山本監督の話をしたいと思います。
就任した当時は十数名しか部員がおらず、そのなかには幽霊部員もいる状態でした。
こんな状態では、まともな部活動もできない。
ましてや日本一にするなど、並大抵のことでは出来ません。
それをわずか九年で日本一にした方法とは、どんあものでしょうか?
ものすごい訓練?
新しい練習法?
血のにじむような努力……?
物凄い薬とか?
普通は、そう考えますよね?
まるで、ドラマのスクールウォーズの様な(ちょっと古いですが…)光景を想像しませんでしたか?
違うのです。
そんな、ショック的な方法ではありません。
山本監督がやったことは、いたって簡単です。
中学生のクラブチームで子供達にサッカーを教えたのです。
小学生でサッカーをしていたのに、中学でやらなくなってしまった子供達をチームに吸収し、鍛え始めたのです。
数年後の強力な選手群を、高校の外で鍛えました。
「サッカーがやりたい奴は俺の高校に来るはず」
恐ろしい自信と執念です。
その結果が、就任九年でのサッカー全国優勝です。
やっていることは一見、遠回りに見えます。
しかし、これが一番早かったわけです。
これはビジネスの世界にも応用できます。
一見遠回りに見えても、地道に努力することが一番早いということは往々にしてあることです。