逆の発想
ひっくり返して考えてみる
皆と同じことを考えていてはダメで、常に他人とは違った見方をすべきです。
テレビを見ずに、悪い情報をシャットアウトすることで、大勢の人達とは違った正しい思考をすることが出来るようになります。冷静に良い情報だけを集め、判断することができます。
日本を激震した北日本大震災。歴史上最悪の災害です。普通はここでマイナス要素しか浮かびません。
「会社の売り上げが落ちる」
「停電で仕事が出来ない」
「ボーナスが減るかも」
考え出したらキリがありません。
金曜日の株式市場終了間際に起こったこの災害で、週明けから株は売られまくり、全面安の展開となりました。
さらに、ちょっと遅れて円が史上最高値を更新しました。
輪番停電やら電力不足、放射能もれ……経済界も大パニックです。
しかし、ここで株を買いに走った人達は大きく儲けることが出来ました。
大多数がパニックを起こし、株の売りに走っているとき、ごく少数の人が冷静に判断し、
株のバーゲンセール状態だったこのときに、株を買って儲けていたのです。
何を隠そう、私もそのとき買っていたひとりです。
ある株を底値で買い、20%増えた時点で売りました。
ファンダメンタルズ不要、テクニカル分析も不要です。必要なのは恐怖に打ち勝つ精神力と冷静な目です。
「皆が困っているときに儲けるなんて……」不謹慎だと思う人もいるでしょう。
でも、皆が株を売り続けたら、株の価値がなくなり、企業は上場廃止になってしまいます。
倒産するかもしれません。そうなってしまっては、もっともっとたくさんの人々が困ることになります。
そこを我々のような冷静な投資家が株を買って、買い支えたからこそ、株価は下げ止まり、
また、上昇して元に戻っていくのです。
皆が売っているときに買うからこそ、儲けることが出来るのです。
言うのは簡単ですが、皆と違うことをするのは、なかなか勇気がいります。
誰が正しいのかは、多数決で決まるわけではないのです。
しかし、株価が下がっているときにカラ売りを仕掛けてくるタイプの投資家(投機家?)は、
自分が儲けることだけしか考えていないので、あまり褒められた存在とはいえません。
広い意味で「必要悪」として受け入れてはいますが、「自分はやらない」というだけです。