散財を抑える

散財を抑える

何にお金を使うのか

「頑張っている自分にご褒美」
今では、「別にいいかな」と思いますが、私はこの言葉が大嫌いでした。
誰も褒めてくれない、誰もねぎらってくれない、だから自分で自分を慰める。
という風にとらえていたからです。
なんか理由をつけてお金を使いたいだけ、とも受け取れます。

どちらにしろ、成功脳とは程遠いエリアにいる人のセリフです。
ただ、毎日残業続きで奴隷のように働き、なんとかケリがついたら、前から欲しかったモデルガンを買おう(子供っぽいですが)。
など、心の支えが必要な場合もありますので、今では容認しているわけです。

ちなみに私は、もう三十年以上も欲しくて仕方ないモデルガンを買っていません。
未だに、砂漠でのどが渇いたがごとく欲しくなることもあるのですが、買っても一日で飽きるのが目に見えているから買いません。
ザクやグフのフィギアもそう。結局、買っても一瞬で飽きてしまうのが分かっています。

二十代の頃、随分と我慢し続けたおかげで、今では欲しいと思っても苦もなく買わないでいられます。
しかし、このような心境になるまでに軽く十年。さらに一歩強くなるまでに五年かかりました。

なので、妻を見ていると「ああ、我慢できないんだな」というのがすぐに分かります。気がつくと、買っています(笑)。

私のように意図的に節約している人は少ないと思います。
ショッピングセンターなどでまわりをよく観察し、客の購買欲を注意して見ていないと、世の中とずれてしまいます。

ただ、節約していい事柄と、そうでない事柄を見分ける目は大事です。
例えば、モデルガンやフィギアは、すぐゴミになるだけですが、本は知識になります。
ちょっと高い本を見かけると、買うのをためらってしまいますが、内容を考え、費用対効果を考えて、買っています。
本や教材に関しては、お金で妥協しません。もちろん、くだらない本ではありません。

例えば、我が家は中古の一軒家で土地は三五坪、築七年で七一.五平米しかありません。
これを約四千万円で買いました。当時、近所の新築は、同じ価格でも皆、百平米を超えていました。
この物件を選んで理由はただひとつ。妻の実家に近いこと。なんと四一メートルしか離れていません。
同居でなく、スープの冷めない距離。これが購入理由です。

なので、値段の割に狭い家で、しかも中古。節約家の私が即決で買いました。
共働きの我が家には、絶対にこの家が必要だったからです。この判断は間違っていませんでした。
妻の実家が近いおかげで、お金では買えない価値を生み出しています。ちなみに私の実家までは2キロほどの距離です。これも近い。

訓練すれば、これは買うべきだ、これは必要ない。
というのが一瞬で判断できるようになります。
無駄遣いをしないこととケチは違うことを、しっかりと認識してください。

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