過去と他人は変えられない

過去と他人は変えられない

当たり前の真理

過ぎ去ってしまった過去と他人の心(思考)は、どんなに頑張っても変えることはできません。
過去を変えようとする人はさすがにいないでしょうが、自分以外の人間を変えようと試みる人はいます。
でも、他人を変えようとしても無理なので、結局は徒労に終わります。

妻、夫、息子……家族でさえ、決して自分の思い通りにはならないのです。
恋人も同僚も、上司も、変えられるはずがありません。

では、思い通りになるものは何なのでしょうか?
そんなものがこの世にあるのでしょうか?

あります。
それは、
まだ、来ていない未来。

そして、自分です。

未来は常に変えることが出来ますし、自分の心はいつでも、好きなだけ変えることが出来ます。
思い通りに変えられるとはいえ、明日からハンサムになるとか、スレンダーになるとか、金持ちになる、とかではありません。
少しずつ変えることが可能なのです。

変わらないものを変えようとしても意味がありません。
もともと無理なのですから。

考えても見てください。
「上司がもっと理解をしてくれないかな」
と思っても、変わらないように、
その上司は、あなたに対し、
「なんで、分からないのか」
と思っています。

上司に「もっと勉強しろ」と言われたとします。
たぶんあなたは、最低限の勉強をするでしょう。
その場限りの。
しかし、上司が言っているのは、おそらく常に勉強しろ、という意味です。
いくら何を言われても、あなたは根本的には変わらないはずです。
変えようとしないはずです。

とすれば、同じように、上司に何を言っても変わるはずがないのです。

人間は皆、自分がかわいいのです。
自分が正しいと思っているのです。
この世に完全に正しいことがないように、完全な間違いもありません。
人と人の意見が合わないのは、完全に善悪、成否がはっきりしないからです。
ある意味正しいが、ある意味間違っている。
両方の要素を含んでいるからに他ありません。

そんな状況で、自分の意見だけを通そうとしても無駄なこと。

それならば、すべてを受け入れるのが一番簡単です。

いつも愚痴ばかりの妻、勉強しない息子……。
ありのままを受け入れてあげれば、徐々にうまく回り始めます。

これは自分を変えることで、他人を変える可能性もある、ということです。

過ぎ去った過去も、肯定するしかありません。
後悔、先に立たず。悔やんでも何も生み出しはしません。

同じ過ちをしないこと。
これがすべてではないでしょうか。

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