面倒なことが出来る能力
面倒くさいことこそチャンス
誰だって面倒なことはしたくありません。
面倒で辛いことは後回しにしたり、先延ばしにして「結局そのままやらない」という方は、皆さんの中にも多いのではないでしょうか。
しかし、「面倒で誰もやらないこと」「面倒で誰もしたがらにこと」にこそ、チャンスが隠れているのです。
考えてみてください、「面倒だから」と言って誰もやらないのだから、自分がやってしまえば他を出しぬけるはずです。
結構、こんなに身近で簡単な所に「成功の卵」が隠れているのです。
以前に、こんなことがありました。
会社で、誰も手をつけない仕事が溜まってしまい、社員全員に平等に振り分けました。
内容は、面白味が全くなく非常につらい仕事です。かなり疲れます。
しかし、いつまで経っても誰もやりませんでした。
私はささっと、自分の分は片付たのですが、他の社員は「なんだかんだ」と理由を付けては、いっこうに作業をしません。
あれや、これや、と、もっと楽で楽しい仕事を「忙しそうに」やるだけです。
結局、私が全部、片付けてしまいました。
これは「ギリギリになって全員が徹夜をする羽目にならないため」です。
私が、巻き込まれないための予防線です。
結局、「ある時点で出来ていなければ、全員で平等に責任を取る」という風土が会社にはありましたし、日本ではこれが普通だと思います。
しかし、そんなものに巻き込まれたら大変です。
凄まじいばかりの貧乏くじでしたが、ひとりでやり遂げました。
この仕事は作業量が非常に多く、継続して発生するものだったので、何度かに分けて色々な人間に試しました。
面白いことに、誰一人として満足に作業をしません。
私はそこで「ふっ」とあることに気付きました。
こんなに「辛くて無意味な作業」をやれるということは「あれもやれるんじゃないか?」。
実は、あるサイドビジネスをずっと考えていたのですが、
「簡単だけど非常に面倒な作業」
がネックになって、手を着けないでいたものがあったのです。
それは「ちょっと経験があって頭の回転が少しだけいい人」なら、誰でも考えつくような方法です。
しかし、大きなネックとして「非常に面倒」というのがありました。
トータルで考えると「これを実行する人は皆無だろう」と思いました。
私は、思い切ってこれを始めることにしました。
「会社での無駄な作業が出来る」のだから「意味のある作業ならもっと頑張れるはず」と割り切ったのです。
つまり、会社で「つまらない面倒な仕事」の耐性がついたおかげで、自分のビジネスでも「面倒なこと」が出来るようになったのです。
その結果は想像以上でした。
何年も超えられなかった収入の壁を、3ヶ月であっさりと超えてしまいました。
最初は辛かった作業もどんどん気にならなくなり、6ヶ月くらい経つと辛さをまったく感じなくなりました。
「もっといい方法はないか?」と常に考えていたので、作業はさらに効率化して楽になりました。
「なんだ、こんなことだったのか……」ちょっと拍子抜けです。
「他の人間が持っていない能力、知識」を持っていることは、ビジネスの上でも非常に強みになることは、皆さんも否定しないでしょう。
ですが「誰も面倒がってやらない作業を、出来る能力」も、全く同じ効果を生むことを忘れないでください。
「誰もやらないことをする」のは凄い能力です。
ただ、会社でこれをやりすぎると
「嫌なことを押しつけられる」
「他の人間がさらに仕事をしなくなる」
などの弊害がありますので、自分はとっとと出世して「やらなくていい立場」になるか、起業して独立すべきでしょう。