足るを知る

足るを知る

あるものを見る

幸せになるには、無いものを数えるよりも、あるものを数えた方が早いです。
無いものを数えている限り、いつまで経っても幸せにはなれません。
金がない、家がない、妻がいない、子供がいない、と考えていても、決して幸せにはなれないのです。

自分は病気もなく、健康だ。
立派な親を持って幸せだ。
元気な子供がいて良かった。

など、あるものを考えれば、自分がどれだけ恵まれているかが分かります。

日本に生まれているというだけで、あなたは、この地球上でトップ10%の裕福な人間なのです。
ちょっと実感がわかないかもしれませんが、地球単位で考えれば、それだけ貧しい、不幸な人々が多いということです。
住むところがあり、食べることが出来ます。学校で学ぶこともできるし、職を選ばなければ仕事も豊富にあります。

人間は、特に日本人は、まわりとの比較で物事を判断します。
年収1000万円が平均の会社で年収800万円なのと、平均年収500万円の会社で年収700万円だったら、
あきらかに後者の方が幸せのはずです。

あるアンケートによれば、満足のいく年収を答えてもらうと、だいたい現在の2倍なのですが、
いざ、その年収が達成されてみると、2倍の年収を必要としてしまうようです。
つまり、人間の欲は際限がないということでしょう。

病気や怪我で入院中は、健康が一番だ、と思っていても、しばらくすると忘れてしまいます。
私が腰痛で動けなかったとき「健康になれば他には何もいらない」とさえ思いましたが、
動けるようになったら、すぐに忘れてしまいました。

今の自分の幸せを知り「これで満足だ」と、小さくまとまってしまっては成長は止まってしまいます。
守りに入った時点で、徐々に衰退してしまうでしょう。
その一方で、お金を稼ぎに稼いでも幸せになれないでいる人もいます。
お金は道具にすぎないので、お金をいくら得ても、心は満たされることはないのです。

お金を得れば幸せになれる、と思っているとしたら、それは間違いです。
幸せには今すぐになれます。そこは勘違いしてはいけません。
幸せなお金持ちは、お金を手にしたから幸せになったのではなく、幸せだからお金持ちになったのです。

しっかりと肝に銘じてください。

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